「疲れてる?」と聞かれるのが、地味につらい。目の下のクマに手術以外の選択肢
鏡を見るたびに、目の下の暗さが気になる。「疲れて見える」「なんか疲れてる?」と聞かれる。そのお悩みで、当院にはたくさんの方がいらっしゃいます。
「1年くらい前から、少しずつ気になり始めて」「ある日、自分でふと気づいたら、もうそこにあった」——そんなふうに、じわじわ進んできたクマは、鏡を見るたび気持ちを重くします。そして自分なりに調べて、「切らないと治らないんだ」と思い込み、なんとなく諦めてしまっている方も少なくありません。
でも、それは半分正解で、半分は違います。

そのクマ、脂肪ではなく「影」かもしれません
「クマ取り」と聞くと、多くの方は「これをやれば目元の印象が明るくなる、良くなるはず」となんとなくイメージします。ですが「クマ」という言葉自体、人によって意味が違い、一番わかりやすい「クマ」は、影のことです。
クマの原因というと、目の下の膨らみ(脂肪)だと思われがちですが、実際はその下の「くぼみ」も関わっていることが多いです。
目の下がぷっくり膨らんでいる部分と、そのすぐ下がへこんでいる部分。この段差に上から光が入ると、影ができます。それが、鏡や写真で「クマ」として見えている正体です。実際、上を向くと影が消えて「クマが良くなった」ように見えることもあります。

膨らみ(脂肪のたるみ)とくぼみは、どちらか一方ではなく両方が関係していることが多く、それぞれがどのくらい影に関わっているかを見極めることが、最初の一歩になります。
「クマ取り」が、クマを作ってしまうこともある
ここは、多くの方が誤解しているポイントです。
実際に行われている「クマ取り」は、多くの場合、脂肪を取る手術です。でも、脂肪を取れば必ず目元が明るくなる、印象が良くなるわけではありません。それは「クマを取っている」のではなく、「脂肪を取っている」だけです。
「クマ=影」という前提で考えると、脂肪を取ることは、むしろクマを作ってしまうことがあります。へこむからです。
脂肪を取れば膨らみは減りますが、そのぶん段差が強くなり、影はむしろ濃くなることがあります。骨格的にもともと目の周りがくぼみやすい方の場合は、特に「本当にくぼみ目になってしまう」リスクがあります。脂肪を取るだけでは影が残ったり強まったりすることがあるため、くぼみ側をどうするかもあわせて考える必要があります。脂肪を取らずに移動させる術式(ハムラ法)は侵襲が大きい手術なので、その前に検討できることもあります。
「足りない高さ」を足す、という選択肢
膨らみ(脂肪のたるみ)そのものは、手術でないと取れません。手術はもちろん、選択肢のひとつです。ただ、クマは膨らみとくぼみの両方が関係していることが多いため、くぼみ側を注入で足すことで、手術をしなくてもクマがある程度改善して見えることがあります。また、すぐに手術ができない、あるいはまだ手術は考えていないという場合には、手術ができるタイミングまで注入治療で症状を緩和させておく、という選択肢もあります。
くぼみ側については、取るのではなく入れたほうがいい、というのが当院の基本的な考え方です。
段差の下側にボリュームを足して、高さをそろえる。そうすることで影そのものを目立たなくする、という発想です。使う薬剤は場所によって使い分けています。

キワキワの部分にヒアルロン酸を入れると、しこりになったり青く透けて見えたりすることがあります。そのため目のすぐ際は、ヒアルロン酸ではなくベビーコラーゲンを選んでいます。ヒアルロン酸は1年半ほどかけてゆっくり減っていく持続力があり、ベビーコラーゲンは体に吸収されていく製剤です。ベビーコラーゲンは吸収されていく分、1回で仕上げるのではなく、2〜3回に分けて重ねていくことをおすすめしています。

目元の状態を見てほしい方は、カウンセリングからどうぞ
気になるのは、やっぱり「腫れ」と「痛み」
オペではなく注入なら、痛みや内出血はどのくらいなのか、仕事や予定に影響しないか。ここは、来院を迷う一番の壁になりやすいポイントです。ベビーコラーゲンもヒアルロン酸も、針を刺す箇所は数か所だけです。だから痛みは少なく、ブロック麻酔もほとんど使いません。内出血が出る可能性も低い施術です。ただ、目元はデリケートな部分なので、もし内出血が出てしまった場合は、他の部位に比べて少し目立ちやすいのが実際のところです。長引いた場合でも2〜3週間ほどで、その間もコンシーラーなどで隠せる程度です。
気になることがあれば、施術前のカウンセリングで遠慮なく聞いてください。
「これなら怖くない」と思える理由
ヒアルロン酸は溶かせます。万が一イメージと違えば、専用の薬剤で分解して元に戻せるという安心材料があります。切ってしまう手術と違って、後から調整できる余地があること。これが、初めて注入治療を検討する方にとって、大きな違いです。
なお、段差やくぼみをどうしても気にしていない、あるいは今の状態を残しておきたいという方には、無理に注入をおすすめすることはしていません。どこまで変えたいかは、あくまでご本人の希望に合わせています。
目安の費用
ヒアルロン酸(JuvedermVista)
- 1cc65,000円
- 2cc120,000円
- 3cc165,000円
ベビーコラーゲン
- 1回90,000円
- 2回コース175,000円
- 3回コース230,000円
実際にどこにどれだけ必要かは、くぼみの深さや範囲によって変わります。カウンセリングで鏡を見ながら、必要な範囲だけをご提案しています。
まずは、鏡の前で一緒に見てみませんか
「切らないと治らない」と思い込んで、諦めてしまう前に。あなたのクマが、膨らみ(脂肪のたるみ)とくぼみ、それぞれどう影を作っているのか、まずは診察で見極めることから始めましょう。そのうえで、注入で改善を目指すのか、手術ができるタイミングまでのつなぎとして使うのか、手術を選ぶのか——当院ではオペだけを前提にせず、一緒に考えていきます。気になっている方は、一度カウンセリングにいらしてください。
監修: SUNMELIA SKIN CLINIC 院長 中山暁
